いかに自社やバーチャル展示場に興味を持ってもらうか、集客に工夫が必要です。物理的な制約を超えて広範囲にリーチできるものの、見込み顧客に認知されなければ訪問してもらえないためです。また莫大な費用をかけて導入したにもかかわらず、採算が取れない事態に陥ってしまう可能性もあります。集客方法には営業担当からの紹介やWebを活用して認知度を上げるなどの方法があります。
瞬時に情報を拡散できる強力なツールであるSNS。バーチャル展示場の特色や見どころを紹介して、特定のターゲットに焦点を当てたキャンペーンを実施することで、直接見込み顧客にアプローチできます。またユーザー参加型のキャンペーンにすると、参加者自身がコンテンツの共有者となるため、自然な情報拡散が可能です。さらにインフルエンサーとのコラボレーションを通じて、より広範囲にリーチを拡大することも有効です。
自社サイトは、バーチャル展示場への入口となる重要な資産です。バーチャル展示場へのリンクや詳細情報を含む専用ページを設けて、サイト訪問者にバーチャル展示場の訪問を促します。そのほか「お知らせ」や「ニュース」覧で告知するのも重要です。また検索エンジン最適化(SEO)を施すことで、関連キーワードの検索結果において上位に表示されるように努めます。
バーチャル展示場の開設や更新情報をプレスリリースとして配信すると、さまざまなメディアの注目を集めて、認知度を一気に高められます。特に新しい技術や特別なイベントに関する情報は、視聴者から興味を持ってもらいやすいためです。より費用対効果を高めるため、メディアに取り上げてもらいやすい内容にする必要があります。
既存顧客や見込み顧客に定期的に情報を提供すると、関心を持続できてバーチャル展示場への訪問を促せるため、メルマガ配信は効果的な方法です。最新の展示情報や限定プロモーション、招待状などを送付することで、顧客との関係を深めてエンゲージメントを高めることもできます。
様々な情報を発信するポータルサイトへ自社のバーチャル展示場に関する案内やコンテンツを掲載し、より多くのユーザーへバーチャル展示場の存在や魅力を知ってもらえるように情報発信体制の幅を拡大することも大切です。
特にオンラインイベントやオンラインセミナーなどを専門的に取り扱っている情報サイトやポータルサイトであれば、そもそもそういったオンラインでのコンテンツや企画に興味を抱いているユーザーへアプローチしやすいことも宣伝効果へつながるポイントです。
様々なWeb媒体へ広告を出して、プロモーション戦略を強化することもできます。
SNSにおける広告やプロモーションだけでなく、企業サイトや情報サイト、検索エンジンの検索結果などオンラインにおける広告スペースは様々であり、また特定のサービスやアプリに関連して広告を出すといったことも可能です。
また広告の形態についても検索KWと関連付けられるリスティング広告や映像で演出できる動画広告、色々な媒体へ表示できるディスプレイ広告など複数のタイプが考えられ、どのような広告を選ぶべきか出稿するメディアの性質やユーザー層、バーチャル展示場のコンセプトなどに合わせて選ぶようにしましょう。
なお、SNSでも利用できるような動画広告であれば、1つのベース動画を作成することでWeb広告やSNS広告をまとめて利用しやすいといったメリットもあります。
バーチャル展示場のプロモーションだからといって、必ずしもオンラインでの広告宣伝活動だけに限るものではありません。むしろバーチャル展示場へのアクセスURLをQRコード化して、それをDMやFAXなどへ印字して従来型のオフライン宣伝活動をすることにも大きな意味があります。
オンラインでの広告ではそもそも日常的にインターネットやオンラインサービスを利用している不特定多数に対してのアピールで完結しがちますが、DMやFAXであればピンポイントでバーチャル展示場へ招待したいユーザーに宣伝することができます。
実際に顧客や見込み客とコミュニケーションを図っている営業担当者から、バーチャル展示場について紹介するといった直接的な宣伝も集客施策として重要です。
また言葉で説明するだけでなくスマホやタブレットを利用して、実際にその場でバーチャル展示場の楽しみ方や内容をアピールできれば一層に宣伝効果を高められる可能性があります。
ここでは、出展後にユーザーデータをはじめとする情報を取得できると公式サイトに明記されているバーチャル展示場を課題別に紹介します。
特徴
特徴
特徴
※選定条件
2023年5月18日Googleで「バーチャル展示場」「バーチャル住宅展示場」「VR展示場」「バーチャルモデルハウス」「メタバース住宅展示場」と検索して、バーチャル展示場のプラットフォームを提供している32社のうち、取得できるデータやレポートについて明記している会社は3社のみでした。それぞれの会社をマーケティングに関するサービスの特徴別に紹介します。
LIVRA WORLD:より精度の高いリアルタイムでのユーザーデータを取得できるという特徴から紹介(取得可能データ:顧客情報、各社掲載ページの行動ログ、VRモデルハウスの全体の行動ログ)
MY HOME MARKET:コンセプト考案などの住宅商品開発の支援など、出展前の相談にも対応しているという特徴から紹介(取得可能データ:全体のサイト動向、各社月次レポート)
工務店のメタバース住宅展示場:出展後の運用をすべて委託できるという特徴から紹介(取得可能データ:毎月の運用結果)
(※2023年7月編集チーム調査時点)